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シンクのオーバーフロー。ディスポーザー本体交換時の対応について

・ディスポーザーとオーバーフローは接続するのが正解なの?
・オーバーフローが接続できるディスポーザーの機種は?
・オーバーフローを塞いでも大丈夫?

新しいディスポーザーに交換しようとした時、シンクのオーバーフローに悩まされる時があります。

ほとんどの場合、新しいディスポーザーに交換するときに、オーバーフローは塞いだりもするのですが、シンクのオーバーフローを便利に使用している人も、中にはいらっしゃるかもしれません。

ディスポーザー後付け.comでは、どのように対応しているかをご説明いたします。目次のリンクをクリックすると、知りたい段落へ移動できます。知りたい項目があるときは、目次リンクをクリックしてください。

シンクのオーバーフローってどんなもの?

業務用のシンクなんかでは、よく見かけるアレです。

何故、オーバーフローがあるのかといいますと、シンクに水を張って、何かを「浸しておきたい」、あるいは、水を張って、水の中で洗浄したい時など、水が外に溢れないようにしているんですよね。

最近のキッチンに、オーバーフローはデザインされていない。

業務用シンクは別として、家庭用のシンクでオーバーフローは採用されなくなりました。

採用されなくなった理由は、一般的な家庭での使用頻度が低かったのでは?という推測ができます。
オーバーフローは、使用頻度が低いと、ホースの中に汚れが溜まってしまい、放置していると臭気を出すようになるんですね。

もし、オーバーフローの付いているシンクを使っていて、排水口を綺麗にしているのに、何となく臭気が漂っている時は、オーバーフローの中を疑ってみても良いかと思います。

ディスポーザー付きマンションのキッチンにはオーバーフローがある!?

ディスポーザー付きマンションが誕生した頃は、まだ、オーバーフローキッチンに採用されている時期だったんです。

そのため、ディスポーザー付きマンションの中には、ディスポーザーの排出口のところにオーバーフローホースが接続されている物件も沢山あるんですよね。

ディスポーザーの交換時期目安が、約10年程度という前提にすると、キッチンのリフォームよりも先にディスポーザー本体を交換することになります。

その時に、オーバーフローをどのように処理するのか、交換業者の対応によって違うんですよ。

国産メーカーのディスポーザーにオーバーフローの接続口はない!?

国産メーカーが製造するディスポーザーには、オーバーフローを接続する部分がありませんでした。(現行品もありません)

そのため、ディスポーザー本体の排出エルボー出口付近オーバーフローホースを接続して合流させる方法が取られていることが多いんです。

そして、このようなオーバーフローの接続方法が、ディスポーザーを交換する業者さんを悩ませているんですね。

オーバーフロー部品は、そのまま流用できない!?

現在使用しているディスポーザーのメーカーが倒産(または事業撤退)している時は、ディスポーザー本体を交換するときに、他メーカーのディスポーザーになります。

ディスポーザー本体のサイズが違うため、排出エルボーの高さも違うことから、オーバーフロー部品を、そのままにして交換することができないのです。所謂、流用ですね。

それでも、時々、無理やり流用して接続している業者さんがいるのですが、あまり推奨できる方法ではないんですね。

何故なら、オーバーフローのホースは古くなると、ホース内部の汚れなどの影響から、ホース部品そのものが固くなっている事がほとんどなんです。

それを無理やり流用して接続すると、ホースに亀裂が入って漏水の原因になることもあるんですよ。

したがって、ディスポーザーの本体交換をするときに、オーバーフローがあるキッチンでは、ディスポーザーが他メーカーであれ、同一メーカーであれ、オーバーフロー部品は新品に交換するのが理想なんですね。

ディスポーザーにオーバーフローは不向き?

そもそも、ディスポーザーにオーバーフローは不向きかもしれないです。

何故なら、オーバーフローの合流先が、ディスポーザーの処理室内部ではなく、本体出口のエルボーで合流させているからです。

ディスポーザーで粉砕した生ごみが、オーバーフロー管へ逆流することもあり、それが管の中に残り、腐敗するからです。

もちろん、「逆止弁」と呼ばれるものが備わっているのですが、オーバーフロー側からの微量な流入物が、邪魔をして機能しなくなっている場合もあるんです。

最新機能の備わったディスポーザーでは、さらに不向きなのか!?

新しく製造されているディスポーザーにとって、シンクのオーバーフロー機能は、さらに不向きかもしれないです。

とくに洗浄機能があるディスポーザーには不向きです。

例えば、フロムディスポーザーテラルディスポーザーの250系リクシルのエルポなどです。

処理室内部の洗浄が自動で始まった時、処理室内部に一旦、水を溜め、そこからディスポーザーが動いた状態で一気に排水していくんですね。

処理室内部を大量の水で攪拌することで、内部洗浄している訳なんですが、汚れを含んだ水が配管の中に大量に流入していきます。

この時、排出エルボーに接続されているオーバーフロー管へ逆流してしまうんです。

結果、処理室内部の汚れが、オーバーフロー管へ移動しただけなので、オーバーフロー管の掃除も定期的にしなければ、臭気の原因になってしまうんですよね。

ディスポーザー交換時にオーバーフローを塞ぐ方法もある

普段、オーバーフローをあまり活用していない場合は、オーバーフロー入り口部分から塞いでしまうのも、ひとつの方法です。

現在のキッチンからは、その姿を消したオーバーフローの機能なので、なくても困らないというのが理由です。

塞ぐ方法は、オーバーフローの入り口部分と、ステンレスシンクの間ゴムパッキンを挟んで水が流出しないようにしています。

塞いだ以降は、オーバーフローのホース内部の洗浄を気にすることもありませんし、臭気が漂うようなこともなくなります。

オーバーフロー塞ぎは、ご自身でも出来るかもしれないですが、プロに任せた方が安心です。

何故なら、オーバーフロー入り口の部品にクラックがあったりして、固定ビスを外した瞬間に戻らなくなるなんてこともあります。

プロに任せておけば、そういった部分も事前に確認をしながら作業をすすめますので、安心ですよね!

塞げないオーバーフローもある!?洗剤ポケットの存在。

オーバーフローとは別に、洗剤ポケットと呼ばれるものがあります。

とかく濡れがちな食器用洗剤とか、まな板をおいてく場所で、それから滴り落ちた水がポケットの中から排水されていくんですね。

オーバーフローと同じで、定期的に清掃しないと、やはり臭気の原因になったりします。

洗剤ポケットの排水口は、オーバーフローとは異なり、ポケットの底面に配置されているんですね。

そのため、オーバーフローと同じ方法で塞いでしまうという事ができないのです。

プールになってしまうので(笑)

ディスポーザー付きマンションで、洗剤ポケット付きのキッチンに遭遇することは、それほど多くはありませんが、時々、遭遇するから余計に困るというのはあるかもしれませんね。

オーバーフローや洗剤ポケットを接続する方法

洗剤ポケットがあるシンクでは、その排水をどこかに接続しなければいけません。

また、オーバーフローを使いたいというユーザーさんだっていますよね。

だから塞ぐ方法だけがベストとは言えません。

そんなオーバーフローや洗剤ポケットの排水を簡単に接続できるディスポーザーがあるんです。

それが、エマソン社のイン・シンク・イレーターディスポーザーAC105-Bと、アナハイムディスポーザーのエコロジックなんです。

海外製ディスポーザーには、インレットが標準装備されている。

ディスポーザーの先進国と言えばアメリカです。
アメリカでは80年ほど前からディスポーザーが使用されているんですね。

そんなアメリカでは、食器洗浄機の排水ディスポーザーを通して排水することがあるんですよ。

DIYでも先進国であるアメリカでは、食器洗浄機を後付けしたときに、その排水を簡単に接続できるような文化が完成しているんですね!

その簡単な接続口、ディスポーザー本体に標準装備されている「インレット」と呼ばれる部分なんです。

ディスポーザーAC105-Bとエコロジックのインレットはとても理にかなっている接続口

もともと、食器洗浄機の排水を接続するために装備されているインレットは、とても理にかなった取付け口になっています。

それは、食器洗浄機の排水を取付ける部分であるため、逆流がおきにくい位置に配置されているんですね。

食器洗浄機に生ごみが逆流したら、「本末転倒」ですからね。

したがって、オーバーフローや洗剤ポケットの排水を取付ける部分として、とてもよく機能する場所なんですよ。

どうしてインレットは逆流がおきにくいの?

エマソン社のイン・シンク・イレーターディスポーザーAC105-Bや、アナハイムディスポーザーのエコロジックは、ハンマーミル方式のディスポーザーです。

ハンマーミル方式のディスポーザーは、処理室内部の回転プレートを回転させて、ハンマーで生ごみを粉砕処理する仕組みなんですね。

回転プレートによって、内部では遠心力が働くため、投入されている水や生ごみは、処理室構造部の外側へと集中していきます。

インレットから流入してくる排水は、この遠心力利用して排水することが考えられていて、逆流がおきにくい構造になっているんです。

エマソンとアナハイムでは、デザインが若干違うのですが、その効果に差はありません。

日本ではDIY文化がないので、このような発想も、なかなかありませんが、DIY先進国のアメリカらしいですね。

余談ですが、とある某メーカーはエマソンのインレットを自動給水の入り口に利用していましたね。

逆流がおきにくいことを考慮すると、それも、理にかなった使い方だったと思います。

それでもデメリットは残る。インレットへの排水接続。

簡単に接続できるインレット。それでもデメリットがあります。

処理室内部へ合流させるため、生ごみを粉砕している音が、目立ちやすくなります。

これがアメリカと日本の違いでもありますね!

アメリカでは、この程度の音を気にすることはありませんが、日本では、気にする人もいるでしょうね。

どの位の音が目立つかは、取付けるキッチンやシンクの状況によって異なりますので、一概には言えませんが、気になる人は気になる音になると思います。

まとめ シンクのオーバーフロー。ディスポーザー本体交換時の対応について

現在のキッチンからは、姿を消したオーバーフロー。
ディスポーザー後付け.comでは、塞ぐことも、接続することも、ディスポーザーユーザーさんのニーズに合わせて対応しています。

【まとめ】

・シンクのオーバーフローってどんなもの?
→シンクから水が溢れないように、側壁面から水を逃がす口です。

・最近のキッチンに、オーバーフローはデザインされていない。
→家庭用シンクでは、使用頻度の低さや、衛生環境の側面から採用されなくなった。

・ディスポーザー付きマンションのキッチンにはオーバーフローがある!?
→ディスポーザー付きマンションが誕生した時代は、オーバーフローが採用されていた時代。そのため、数多くのオーバーフロー付き物件が存在している。

・国産メーカーのディスポーザーにオーバーフローの接続口はない!?
→ない。

・オーバーフロー部品は、そのまま流用できない!?
→できない。無理して接続するとホースに亀裂入り、漏水につながる。

・ディスポーザーにオーバーフロー機能は不向き?
→不向き。

・ディスポーザー交換時にオーバーフローを塞ぐ方法もある。
→ある。かえって衛生的になる。

・洗剤ポケットの接続方法
→エマソン社などのディスポーザーには、接続用のインレットが標準装備されている。

・インレット接続のデメリット
→粉砕音が目立つようになる。

基本的には、オーバーフローはなくても良いのですが、洗剤ポケットはそうも言ってられないです。
ディスポーザー後付け.comは、後付け専門店だから、様々なキッチンにディスポーザーを取付けた経験値があります。

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